12刻法と48刻法
時法の中でも最もポピュラーなのが12刻法です。これは地支を用い時刻を表すもので、「時辰法(じしんほう)」とも呼ばれていました。
●12刻法・・・1日を12刻に等分して時刻を示す方法。漢の時代に利用されました。
子刻(夜半(やはん)):午後11時~午前1時。
丑刻(鶏鳴(けいめい)):午前1~3時。
寅刻(平旦(へいたん)):午前3~5時。
卯刻(日出(にっしゅつ)):午前5~7時。
辰刻(食時(しょくじ)):午前7~9時。
巳刻(隅中(ぐうちゅう)):午前9~11時。
午刻(日中(にっちゅう)):午前11時~午後1時。
未刻(日昳(にってつ)):午後1~3時。
申刻(晡時(ほじ)):午後3~5時。
酉刻(日入(にちにゅう)):午後5~7時。
戌刻(黄昏(こうこん)):午後7~9時。
亥刻(人定(にんじょう)):午後9~11時。
12刻法は時間区分としては理に適っていますが、生活で使うにはもう少し小刻みな方が便利なのかもしれません。そのニーズからか日本で編み出されたのが次の48刻法です。
●48刻法・・・1日を48に等分する方法で日本独自のものです。《延喜式(えんぎしき)》は、12辰刻(しんこく)(干支刻(かんしこく))が基本にありましたが、その1刻をさらに4等分する方法も当時考えられました。ここから有名な草木も眠る「丑三ツ(うしみつ)」時と言った表現などが出てきます。例えば、丑刻は「丑一ツ」=午前1時、「丑二ツ」=午前1時半、「丑三ツ」=午前2時、「丑四ツ」=午前2時半の4つに分かれます。つまり、この48刻法によって、30分毎の時刻を表現できるようになったのです。
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