暦の暗号解読の気づきも必然

　拙者は、必然の産物である「暦」に大いなる自然の力が意図せず封じ込まれているのではないかと考えます。つまり、時空間を司るエネルギーに関する暗号（時間の魔力の謎を解く鍵）が、暦の中に仕組まれていると考えます。その暗号とは一体何でしょうか？この暗号の解明こそが最大のテーマです。ちなみに、古来一部の中国人が、この暗号の秘密を既に解き明かし、また活用していた可能性があります。その暗号の体系こそが、易学と呼ばれる学問です。現在、易学は日本では衰退していますが、古くは日本にも沢山の研究者がいました。しかし、西洋思想の移植が優勢となり、易学は形骸化した中国思想や古代文化という扱いを受けるようになったのです。さらに中国では文化大革命に代表される動乱を経て、古い易書が亡佚(ぼういつ)する悲しい過去も経験し、現在、暦という存在すら知らない人たちが増えている状況にあるという訳です。

　そんな中、拙者は古来易学に興味を持ち、中国の原本から紐解いて研究を進めていく内、暦の中に秘密の暗号が隠されていることを直感したのです。これも「気づきのプロセス」として必然の流れなのでしょう。拙者はこう考えます。「そもそも暦を思いついた原初の人類は、暦の本来的意義とそこに隠された時間の魔力を既に知り得ており、後の誰かにその秘密を伝え、解読させようと暦の中に解読のヒントを組み込んでいたのではないか」と。勿論、それに気づく新人類が出現することも全て必然です。暦法が衰退をむかえる局面において、必ず気づき、その思想と理論を復活させる中興の時機が到来します。そして今、その封印が解ける時機ではないかと考えるのです。

　拙者が実感することは、今後この拙者のテキストをきっかけとして、時空間パワーの謎を解くべく暦法の研究が盛んとなり、必ずその謎が解明されるだろうという事です。そして、暗号の解読によって、人類は万事万物の生成化育を司る宇宙エネルギーをコントロールする術を授かるのです。その時機が今だからこそ、拙者は暦法の基礎研究を積み重ねて、暗号の解読に心血を注いでいるのです。そして、暦の暗号を研究した成果は、これから子々孫々と受け継がれていくことでしょう。

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