暦の正体
暦(こよみ)とは「日月星辰(にちげつせいしん)の運行から年・月・日など『時の単位』を定め、天体位置との調整を図りながら、正確な時間の流れを計測できるようにした体系」と通常、定義づけることができるでしょう。古くから「時間を測る」ことは非常に重要な意味がありました。なぜなら、宗教、農業、経済、産業、科学などあらゆる方面において、時間を正確に読めることが、即ち事象の先(未来)を読む力となり、延(ひ)いては事の結末を預測することに繋がるからです。しかし、時間を正確に測るためには、その前提として、時間を客観的に測る方法論や、統一された時間尺度などが必要です。その方法論を「暦法(れきほう)」と言います。
古く人類は、時を規則的に刻み、反復する自然現象から時間を測る方法を編み出しました。それは天体の動きに他なりません。実はこの「繰り返しの現象」が時間の尺度を決める上で重要な鍵となります。古人(こじん)は日々繰り返される昼と夜や、毎月繰り返される月の朔望(さくぼう)、さらに毎年繰り返す春夏秋冬の季節を感じてきました。それを正確に測定し時間の尺度(単位)を作り、その尺度上に「現時点」を位置づけることで今の時間を認識することができ、次に起きるであろう事象を予め預測し、対応する術を考えたのです。
代表的な暦が太陽暦(たいようれき)と太陰暦(たいいんれき)の2つです。太陽暦とは元々「太陽の昇る位置」を基準として「一年」を測った暦で、太陽の周りを地球が一周する周期と一致しています。勿論、四季が変化する周期とも一致します。一方、太陰暦は「月の満ち欠け」を基準に「一月(ひとつき)」を測った暦で、宗教的な意味合いや、潮の干満、生態系、人間の心理・生理などに大きな影響を及ぼしています。天体観測の技術が未だ発達していなかった古代では、一年よりも一月(ひとつき)の方が間隔が短いので、理解しやすいだけでなく、夜空の月を見れば時を知ることができる手軽さから、当初、太陰暦を採用する文明が多かったと考えられています。(※太陽暦と太陰暦については後に詳しく説明します)
こうした太陽暦、太陰暦にとどまらず古代から多くの為政者(いせいしゃ)や軍師、天文占術家、預測師(よそくし)らが、時代とニーズに合った暦を数多く編み出し、改良・改編を重ねてきました。しかし、この努力はというと、全て未来を預測するためにより正確な時間体系を確立するためのものでした。つまり、未来の時間における事象を正確に預測するための尺度こそが「暦(こよみ)」と呼ばれるモノの正体です。「時間に隠された真の力(パワー)を知る者は未来を制すだけでなく、全世界を制することに通ず」と考えられ、古人は、時間を正確に把握するだけでなく「暦」として体系化、未来預測に活用しようと野心してきたのです。
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