端午の節句
日本では西暦の5月5日が端午の節句ですが、本来は農暦の5月5日で端午節、端陽節、午日節、五月節などと呼びます。端午節には、大端午=5月15日(満月日)、小端午の5日があります。中国で「端」は「初始」の意味で、端五=初五=5日、また五(wǔ)月=午(wǔ)月から転じて端午になったと考えられます。湖北、湖南、貴州、四川周辺に独特の風習が残り、中国では佩飾と言い、婦女は飾り物を身に付けます。地方により様々ですが頭飾りを、魔除けの虎の装飾を施したり、虎と同じ効果を持つ「王」の字を額に画いたりします。また、五色の糸を編んだり、刺繍した飾り物や香包という香袋を持つ風習もあります。食文化では日本と同じく、ちまきを食べる習慣があります。
そもそも端午は中国民間伝承では凶悪な日となっており、解災平安を求める意識が習わしにも厄払いの要素が入ってきます。家の門には艾草(ヨモギ)や菖蒲、ガジュマル等を赤い紙で束ねて掲げる風習もあります。ヨモギは百福の薬草で、菖蒲は百陰の気を避ける剣に、ガジュマルは盾に見立てているものです。この他、行事として端午賽龍舟という競艇も開催されています。
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