平気法と定気法

 二十四節気には、360.2422日を24分割し一節気の間隔を約15.218日と考える「平気法(へいきほう)」と黄道の360度を24分割する「定気法(ていきほう)」とがあります。正確な季節を知るために編み出されたはずの二十四節気ですが、冬至~冬至までの1年間を24等分するだけでは解決できない問題が生じてきました。  

 単純に考えれば、1年を24等分した15.218日を順に数えて行けば節気を把握できるはずですが、これを採用した中国で節気と季節とが合わなくなる事態が生じたのです。原因は、地球の公転速度が季節によって遅くなったり速くなったりすることにありました。厳密に言うと地球の公転軌道は楕円形なので、その円上の場所場所で速さが異なるのです。地球は冬に太陽に最も近い近日点(きんじつてん)を通過しますが、その付近では地球の公転速度が速くなり、一方、夏の太陽から最も遠い遠日点(えんじつてん)付近では地球の公転速度が遅くなるのです。これによって冬の節気は平均よりも期間が短くなり、逆に夏の節気は平均よりも期間が長くなる現象が起きるのです。その期間の差は約1日にも及びます。

 そこで二十四節気と天体の動きとを合わせるため、地球から見て太陽の位置=(視黄経で計測して15°進めば節気を一つだけ進ませるという方法が、中国隋代の劉焯(りゅうしゃく)によって編み出されました。これが定気法です。しかし、実際に定気法が採用されたのは、清代の「時憲暦(じけんれき)」からとなっています。

 ここで疑問が生じます。なぜ、近日点と遠日点とで地球の公転速度が異なるのかについてですが、これはケプラーの法則によって説明できます。ケプラーの第二法則によれば、地球と太陽を結ぶ線分は一定の時間に一定の面積を描くことが証明されています。つまり、上の図の面積α=面積βとなるように、太陽から地球までの線分が長いと速度は遅く、逆に線分が短いと速度が速くなるのです。太陽から遠方の公転周回ほど線分が長くなることから、地球が一定時間に進める距離は短くなり、それと面積が釣り合う形で、太陽に近い公転周回では線分が短くなるので、逆に一定時間に進む距離は遠日点付近より長くなってしまうのです。=周回速度が速くなるという訳です。このように、太陰太陽暦は端数や誤差の処理を巡って様々な試みがなされてきたことを覚えておきましょう。


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